競い合うほど深まるご近所同士の絆|千代田区民体育大会レポート
2025年10月5日、第63回千代田区民体育大会が開催されました。
1963年にはじまった連合町会対抗戦を受け継ぎ、千代田区内に広がるさまざまな地区が一丸となって競技をする伝統的な大会です。神田錦町も、神田公園地区の一員として出場しました。
競技はもちろん、応援席での交流も盛り上がり、終始白熱した一日をレポートします。
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●年に一度の真剣勝負。8つの町会が大集結
快晴に恵まれ、10月初旬ながらもじんわり汗ばむ陽気のもと、千代田区民体育大会は当日を迎えました。
出場地区は神保町、富士見、神田駅東、岩本町東神田、秋葉原東部、万世橋、神田公園、麹町地区の8つ。町会の数でいうと100を超え、千代田区に広がる多様な地区が一堂に介します。

そんな各地区の入場行進から体育大会は幕開け。応援席から声援が上がり、入場から活気が溢れます。








次第に出場者の表情も臨戦態勢に。交流も勝負もまっすぐに楽しみます。
会場に集まるのは、ベビーカーの子どもたちから高齢の方までさまざま。各地区で応援グッズを用意していて、着ぐるみを着たり、旗を掲げたりと、それぞれのスタイルで盛り上げます。
⚫︎本気で競い、ともに楽しむ競技プログラム
身体をほぐしたら、さっそく競技がスタート。玉入れ、大玉転がし、買い物競争といった王道種目や変わり種の競技もあり、ギャラリーから見ていてもエンターテイメントに富んでいて飽きません。
これらの競技はすべてが得点対象になるわけでなく、楽しく身体を動かし、地区同士交流を深めることも目的の一つ。本気で競ったり一緒に楽しんだり、誰もが活躍する場面が見られました。





競技ごとに参加賞がもらえるのも、この体育大会の魅力。




青い空と芝生にカラフルな大玉がとても映える。







勢いに乗って、まだまだ競技は続きます。
⚫︎競技が白熱するほど、盛り上がる応援と交流

お弁当やキッチンカー、炊き出しもあり、宴会席のように団欒が弾みます。

身体を動かし足りない子供たちが大殺到。


⚫︎競うことで深まる絆

子供から大人までチームとなり、バトンを繋いでいきます。




グラウンドに寝そべり、すっかり燃え尽きた参加者も…




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地区も建物も人数も規模が大きく、ご近所付き合いが想像しづらいエリアかもしれませんが、体育大会はすべての千代田区民に開かれた交流の場です。オフィスビルに囲まれたグラウンドで、お揃いのTシャツに身を包み、全力で競い合う。ともに楽しみ、ともに励まし合った時間は、たった数時間でも確かな思い出となり、地区同士の絆を深めていきます。
体育大会という受け継いできたものを重んじ、本気で取り組むことで、いい時間が生まれていく。それこそが、千代田区らしい交流の光景のように感じられました。
Photo: Yuka Ikenoya(YUKAI)