第1回「ありがとう!赤信号」
休憩のその先にある「大休憩」。
このコラムでは、写真家・池田晶紀が神田の街で出会った大休憩へと誘うあれこれをご紹介します。
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ようやく気がついたんです!
サウナと街がひとつのグルーブになっている場所があるってことを。
ある日、神田ポートビルの地下にあるサウナラボ神田でととのったあと、少し軽くなった足取りでスタスタとおいしい神田の街に繰り出そうとしたら、最初にやってくる信号がやけに長い…。別の道から行こうか?と迷うが、けっこう横の道も長い…。じっと信号が青に変わるのを待たなくてはならい。軽快な気分とは裏腹に、そこで黙って立っているのも、なんか焦ったくてたまらない時に、発見してしまったんです。
本当のととのイスを!
サウナは、温冷交代浴の後に行う休憩に醍醐味があります。それはもうみんなご存知のことだと思うけれど、サウナでしっかり休憩したはずなのに、さらに外気を浴びて街に繰り出すと、大休憩の時間がやってくることは、トップの方しかあまり知られていないんです。つまり、見つけてしまったのは、その大休憩のためのととのイスが、赤信号とセットで準備されています。みてください。これです!どーん
ちょうどいい高さと厚み。なんとも健気な色合いで、植物にまみれた気がつけば風情あるイスなんです。てか、イスではないんですが(笑)、座ってしまえば奇跡のイスとなり、心の時計をここで合わせる大休憩へと誘われるでしょう!
それから、もっとも~っと、ゆったりしたい方にはもれなく植物の芽生えに気付くでしょう。
ととのってるからこそ、見えてくる世界がこちらです。
この時間が、大休憩です。「もう信号青になるな!」
池田晶紀(いけだ・まさのり)
写真家。写真とデザインの会社「ゆかい」主宰。神田ポートビルクリエイティブディレクター。フィンランドサウナクラブ会員、サウナ・スパプロフェッショナル管理士、シェアリングネイチャー指導員、水草レイアウター。
タイトルロゴ:よシまるシン